その10 猿のはなし

 

小学生以来にドンキーコング64を全クリした。101%クリアのデータを間違えて消したのはいつだったか忘れたけれど、再びそのデータを作ることができて満足。

なんで過去の自分はデータを消そうと思ったのか本当にわからない。どうぶつの森のデータを消すのがつらくて、でも新しい村で遊びたくて、って時にわざわざ新しく中古でソフトを買うレベルでデータを消すのに抵抗がある人種なくせに。

まぁデータを消してたから改めてやる気にもなったし結果オーライ。めちゃ楽しかった。

 


このゲームをプレイするのと同時に、昨年末のRTAJapanのドンキーコング64の101%クリア動画もちょくちょく眺めていて、自分があれこれ悩んで悪戦苦闘しているダンジョンをひょいひょいクリアしていく様はまじで爽快だった。このゲームには何箇所か難易度がおかしいところがあって、今やっても全然うまくいかないなんてザラ。代表的なものでは、マッドファクトリーの筐体ゲームクリアなんかはまじで難しい。でもそれをクリアしないと最後の最後に詰むからやらなきゃいけない。小学生の頃に全クリしたときも、いとこの姉ちゃんに夜通し手伝ってもらってなんとかクリアしたのを覚えている。あれは鬼畜難易度。それをRTAではサクッとクリアしちゃう。すげぇ...ってなる。すげぇもん、すげぇ。他にも難しいところは多々あるんだけれど、それを実力で突破したり、古いゲームらしくバグを活用してうまいことやったりと、すげぇ...ってなる場面がたくさんある。まじですげぇ。小学生の頃も今も、ヒーヒー言いながらプレイしているのは何だったんだってレベルでRTA走者はサクサク進む。すっげぇ。

 


自分に何かしら才能だとか能力があるわけじゃないから、そういうまじですっげぇものに遭遇すると、めちゃくちゃに感動して、尊敬してしまう。ドンキーコング64RTA走者、シグナコングさん、多分ずっとその名前は忘れない。すげぇかっこいい。

しかし自分の手がなんとか届きそうな距離感のような気がする人やものに対しては、妙な引け目を感じてナニクソ自分にもできるし...ってなる。それはゲームに限らず、今まで楽しんできたギターであったり、競馬であったり、ダーツだったり、色々な趣味で成長する上で大事な感情だった。そして少しずつ成長して、ただただ尊敬するばかりに思えた人が以前よりちょっとだけ近くに感じて、自分もああなれるんじゃないか?って勘違いをして、今まで以上にモチベーションが高まり、さらに成長ができる。元がポンコツだから、どこかで頭打ちになるんだろうとどこかで思ってはいるんだけれど、少しでも自分が思う凄い存在に近づけるように頑張る。

「引け目」というネガティブな印象のある言葉だけれど、自分はポジティブなものとして受け止めている。他にも嫉妬も同じように考えている。

 


ドンキーコング64に関しては全クリしたデータがない状況がなんとなく許せなくて、頑張ろうと思えた。そして今、全クリして満足しちゃったので、自分にとってドンキーコング64は速さを競うものではなく、単にクリアするまでの過程を楽しむものだった。もし周りにこのゲームのRTA走者がいたら捉え方は違っていたかもしれない。でもいないし、現状満足しているから、これ以上のことは求めないと思う。なのでドンキーコング64のターンはこれにて終了。

今後、何かしらのきっかけがあって何かしらに対してのスイッチが入ったら、同じように一生懸命になると思う。

 


明日はどうぶつの森の新作発売日。

ま、あれは根詰めてやるゲームじゃないからのんびりやれば十分だろうし、きっと大丈夫。とりあえず今晩は0時、配信と同時にプレイするつもり。

 

 

 

 


#今日の僕の曲

bonobos / あたらしいひ